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にんにくの部屋(へや)

にんにくイラスト  にんにくは、ユリ科の多年草で、長ねぎやたまねぎなどの仲間です。2?3000年前の古代エジプトの時代から、「元気のもと」として食べられていました。ピラミッド建設の労働者たちの強壮剤としても使われていたほどです。インド・中国・朝鮮半島を経て、日本に伝わったのは奈良時代ですが、強いにおいが日本人の口にあわず、長く広まりませんでした。食用ではなく主に薬用として使われていましたが、肉料理の普及とともに広く食べられるようになりました。今では、いろいろな料理の味の引き立て役として、欠かすことのできない野菜となっています。

にんにくの断面図 にんにくの皮ををむくと、小さなにんにくがいくつも入っていますね。一つの球には、6?10個(青森県産の場合は球が大きいので5?7個)の分球がつつまれています。この部分、にんにくの「根」と思いがちですが、実は違います。ふだん私たちが食べている部分は「球」または「鱗茎(りんけい)」と呼ばれている部分です。

 ドラキュラが苦手とされているにんにくですが、そのきょうれつなにおいが特徴です。そのにおいの成分は「アリシン」という物質です。この「アリシン」には、強い殺菌作用・抗菌作用があるので、食中毒や感染症の予防になります。他の食品にはない、にんにく特有の効果です。中世のヨーロッパでは、病気を防ぐのはもちろん、あらゆる魔物から身を守ってくれる薬草として広く信仰されていました。

 すぐれた健康食品として、昔から広く知られていて、今も世界中で大活躍のにんにくですが、良いにんにくを作るためには、なにが必要で、どのように育つのでしょうか?にんにくについてもっと知りたい人は、下のボタンをクリックしてね。

にんにくが育つまで にんにく写真館

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